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【亜鉛が多く含まれる食品】
亜鉛が多く含まれているのは以下のような食品です。
牡蠣、カニ、牛肉、ラム肉、ホタテ貝柱、酒、サバ、あさり、牛・豚・鶏レバー、するめ、うなぎ、チーズ、アーモンド、煮干し、イイダコ、かたくちいわし
それとは反対に、
加工食品や、生成された白米などには
亜鉛は少ししか含まれていません。
次のような人は亜鉛不足に要注意!
十分な量の亜鉛を体に取り入れることができていない可能性大です。
□健康に気をつけて野菜中心の食事をしている。
□忙しいのでレトルト食品や冷凍食品が多い。
□スナック菓子がなかなかやめられない。
□肉や魚介類をあまり食べていない。
この中でも特に、加工食品やスナック菓子などをたくさん食べていると、糖質が多く含まれていることも問題視しなくてはいけません。
何度も繰り返しお伝えしていますが、
糖質を摂りすぎてしまうと
血糖値の乱高下を繰り返すことになります。
すると膵臓から分泌されるインスリンの調整がうまくいかなくなり、
排卵障害の原因になります。
また亜鉛と鉄は、含まれている食品が共通していることが多く、
亜鉛欠乏と鉄欠乏が連動して起こりやすい傾向にあります。
どちらも足りていないと、
余計に妊娠しづらくなってしまいます。
【胎児と亜鉛】
亜鉛は妊娠してからも胎児の成長に深く関わってきます。
子宮の中の赤ちゃんは
細胞分裂を繰り返しながら大きく成長していきます。
亜鉛には細胞分裂を促す働きがあります。
妊娠28週目以降になると、
赤ちゃんは亜鉛を母体から吸収し始めます。
この頃に
お母さんの体に亜鉛が不足していると、
赤ちゃんも亜鉛欠乏になり
●低体重
●低身長
●肌が弱くなる
など、亜鉛不足の症状が出る可能性があります。
それから、
亜鉛が欠乏すると
味覚障害が起こりやすいと言われています。
おなかの中の赤ちゃんも大人と同様で、
舌の表面にあるにある味を感じる味蕾(みらい)という器官の細胞も亜鉛不足により、
赤ちゃんの味覚障害を引き起こす可能性があります。
【赤ちゃんと免疫】
亜鉛は赤ちゃんの免疫機能のために
必要な栄養素でもあります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、
母乳から亜鉛を身体に摂り入れます。
「分娩後数日の間に出る『初乳』が大切」というお話を聞いたことがあると思います。
初乳に含まれる亜鉛は
産後3ヶ月を過ぎた頃の母乳の
なんと6〜8倍も‼︎含まれています。
母乳には血清の亜鉛濃度(基準値 : 80 μg/dL)より高濃度に亜鉛が含まれています。
亜鉛は初乳に最 も多く、
血清中亜鉛濃度をはるかに越えて 500 μg/dL 前後にもなります。
【皮膚を守るはたらき】
亜鉛には皮膚を守る働きがあります。
亜鉛欠乏のサインとしては、
□肌荒れ
□虫刺されの跡がなかなか消えない
□傷の治りが遅い
などがあります。
母体だけでなく
●赤ちゃんの健康な肌を作るため
●赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を防ぐため
にも大切な役割を担っています。
母乳育児の赤ちゃんはアトピーになりにくい傾向があるようです。
粉ミルクにも亜鉛は含まれていますが、
初乳の方が粉ミルクよりも
はるかに多くの亜鉛を含んでいます。
このように、
「初乳が赤ちゃんにどれだけたくさんの栄養素を与えることができるか」は
妊娠中のお母さんの栄養摂取により
大きく左右されてしまいます。
特に妊娠初期は 細胞分裂が盛んですよね?
赤ちゃんの成長に関わってくる問題ですので、
妊娠してから亜鉛をとり始めるのではなく
いつ妊娠してもいいように妊活中から
「必要な量をきちんと摂っておくこと」
が大切です。
【妊娠中】
28週目以降急速に亜鉛を吸収し始めます。
妊娠中、お腹の中の赤ちゃんは、
1つの細胞が2つに2つの細胞4つに と
細胞分裂を繰り返して
どんどん大きく成長しつづけます。
亜鉛にはこの細胞分裂を促す働きがあります。
そのためお母さんの体に亜鉛欠乏があると、赤ちゃんの細胞分裂がうまくいかず店
停滞中、低身長、皮膚が弱くなるといった影響が出てきてしまいます。
また亜鉛は鉄と同じように
粘膜を作る材料になります。
子宮内膜をふかふかにするためになくてはならない栄養素と言えます。
赤ちゃんにとって心地の良い環境整え、お腹の中で元気に育ってもらうためにも、日ごろから亜鉛をしっかりと摂取することが大切です。
亜鉛には皮膚を守る働きもありますから
亜鉛が極度に足りない場合、
濃い味付けのものを好んだり
食べ物の味がわからなくなってしまったり
といった
味覚障害の症状が出ます。
味蕾の細胞は入れ替わる周期が短いので、
新しい細胞を作る際に亜鉛が不足していると味蕾の細胞がうまく作られないために起きる症状です。
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